“50代の落書き”「フィフティズ・グラフィティ」のコンセプト

カテゴリー「音楽」の10件の記事

2012年10月18日 (木)

「Apple EarPods」はすごい!かも?

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いつの間にか半年ほども更新をさぼってしましました(汗)雑貨店「キオクハウス」の運営と奥さんの東京移動など、身の回りの急がしさを理由にしてましたがようやく落ち着いてきたので少しずつ復帰です。第一弾は話題の?このイヤホン「Apple EarPods」についての「感想」。

 
 

今日(もう昨日か・・・)奥さんと「ららぽーと横浜」に(初めて)行った折、中の電気屋さんで見つけて購入。ついでに娘の分もね。TVのCMやAppleのサイトの記事で気にはなってたんですがそのままになっていて(最近こういうのが多い)、実物を見るのは初めてでした。超個性的と思っていたデザインもTVCMで見るよりはフツーのかたちに見えましたので、本当にふれこみ通りの「誰にでもフィット感抜群」で「高級イヤホンに負けない音質」なのかは正直ちょっと心配な気もしました。店員さんに聞いても、「私はWALKMANなので使ったことありません」とつれない返事。でもまあ、2800円なら失敗してもいいか、と思って勢いでね。

 
 

で、家に帰って早速パッケージを開けて(これがまた、評判通り開けにくい!)、手持ちの旧型(になっちゃいましたね涙)iPod Touchに取り付けてスイッチオン!


 

最初にお断りしておきますがオーディオマニアでもなんでもありませんので客観的評価軸は何も持ってません。あくまでも個人的な、未熟者の感想としてね。以前のAppleの付属イヤホンよりは第一印象では「華やいだ」感じの音質に感じました。具体的には中高音部の広がりが増したような印象で、以前よりもいいよね、と素直に感じました。同時にややシャリシャリが強くなって、ボーカルの破裂音などちょっときつめに感じました。また低音域が弱い感じで、ベースはともかくバスドラがまるで聞こえない感じでした。

   
 

ただ全体には価格を考えるとなかなかまとまりのある音に感じました。少なくとも以前の付属イヤホンのあのベタッと全音域フラットでメリハリのないものよりは良い感じです。また、そんなに早くあたりが付くものでもないとは思いますが、1~2時間聞いているうちに、第一印象より高音域のシャリ感減少と低音域が出てきた感じがしてます。気のせいかもしれませんがね。印象は向上してます!

 
 

で、音質以上に気になっていた「フィット感」ですが、これもなかなか良い印象です!自分の耳は(自覚している範囲では)右の方が穴の大きさ、イヤホンを挟むあたりのサイズ共に左よりややタイトで、しっくりこないことが多いのですが、「Apple EarPods」に関しては左右のフィット感の差をほとんど感じませんでした。もちろんカナル式のようなうっとうしさもありません。きわめて自然で軽快な、「気にならない」感覚が新鮮です!奥さんにも試してもらいましたが、とっても楽で音も良い!と驚いてました。また、表面がつるつるですので外れやすそうですが、少々頭を振ったくらいでは全然外れませんので、少なくともオープンタイプよりはしっかりはまっているようです。とはいえ、微妙なはまり具合が低音域に影響するようではあります。

 
 

右ライン上のスイッチパネルはちょっと慣れが入りますし、iPhoneではないので電話関係(含むマイク系)機能は使えませんが、それでもiPod Touchではボリュームや次の曲移動は出来ますので有用です。コードの「さばき」も、従来型より幾分改善されているようです。

 
 
 

という事で、まあ上を見ればきりはありませんが、少なくとも従来型よりもほぼすべての点で改良されていますので、高級イヤホンより云々は言い過ぎかもしれませんが2800円の価格も考えれば十分に「買い」だと思います!ネットでの皆さんのレビューをカンニングさせて頂くと、従来型用のパッド装着でフィット感と低音域が劇的に改善されるとか、アンドロイド系スマホに組み合わせた方が音が良いとか、いろいろ裏ワザがあるようですので、徐々に試してみたいと思います。なんにしても、お気楽な装着感が自分的には一番の魅力ですかね。


2011年4月16日 (土)

フィッシュマンズ「空中キャンプ」 15年の時空を超えた奇跡の再会

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昔聴いたことがあるのに曲名がわからないことってよくありますよね。特にワンフレーズ位しか覚えていないと調べるのは不可能に近いものですが、ネットってすごいとおもいました。おかげで15年ぶりにあの時のあの曲がよみがえったわけで。


1994年から96年まで2年半ほど、川崎の方に出向してました。世田谷の実家に身を寄せて、月に1~2回岡崎に帰っていたわけです。クルマを使うことも多かったのですがね。その日も金曜日に仕事が終わった後、夕暮れの中をまさに用賀インターから東名に乗って、遠い家路についたところでした。


 

当時の事でしたのでFMを聴きながら走っていたのですが、考え事をしていたり、あまり真剣に聴いていたのではなかったとおもいます。その曲も同様に冒頭は気がよそに行っていて、曲名などをおそらく聴き逃していたとおもいます。曲が進むうちに、何ともセンチメンタルな曲調と、アンニュイな「女性」の歌声に徐々に意識がそちらに向かったようでした。後半はかなり引き込まれて、曲が終わったところで改めてDJが曲名を言ってくれるのを期待したのですが、残念ながらそれはかないませんでした。かろうじて「このまま連れてってよ、僕だけ連れてってよ」というワンフレーズだけが耳に残っておりました。

 
  

今ほどネットに何でも情報が転がっているとはいかなかった時代、自分がMACを買ったのも97年頃の事でした。恐らく上記のフレーズで検索したことはあったとおもいますが、当然のようにヒットはしなかったとおもいます。また、声の印象から、当時売り出していたUAさんのような気がして、いろいろアルバムなどを聴いてみましたが、当然ながらあの曲は出てきませんでした。UAさんは、この件にかかわらず当時から大好きでしたがね。

 

で、その後時々あのフレーズをおもい出すことはありましたが、特に探すということはしませんでした。基本的にあれだけの情報では探せないと思い込んでいたので。ところがこの2月ごろでしたか、突然ふとまたおもい出して、たまたま何気なしに「このまま連れてってよ」でググってみたわけです。


果たして!ハイロウズのあの曲の情報にまじって、「フィシュマンズ」という名前が出てきました。その線で追ってゆくと、「空中キャンプ」というアルバムに収められた「BABY BLUE」という曲が。そしてYOU-TUBEにアップされている。まさに、まさに15年前に夕暮れの東名高速で一瞬だけ聴いたあの曲でした!

  
 

「フィシュマンズ」と「BABY BLUE」については、ここで詳細を語ることはしませんが、自分は残念ながら存じ上げないグループでした。ただ、このジャンルでは非常に重要な活躍をしたグループで、その中心であの声の主(女性ではありませんでした・・・)、佐藤伸治さんは、1999年に残念ながら早世されたということなどを後から調べました。「BABY BLUE」の収められた「空中キャンプ」は早速入手しましたが、名盤の評価にたがわぬ素晴らしいアルバムだとおもいます。どの曲もが心にしみてくるようです。そしてその中でも「BABY BLUE」は、あの日わずか1回で心に深く刻まれただけのことはある、本当に美しく切ない名曲だとおもいます。


  
 

自分的には奇跡に近い、15年前の記憶との「再会」でした。ネットの功罪については事あるごとにいろいろ言われるところですが、この件のようにあきらめていた出会いが実現することもあります。そして確実に、小さいながら「幸せ度」を上げてもらえることもあるわけですね。

2010年6月19日 (土)

小林麻美「Cryptograph~愛の暗号~」 昔憧れた美しくも危険な大人の世界

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小林麻美さんの「Cryptograph~愛の暗号~」は、大ヒット曲「雨音はショパンの調べ」のカバーバージョンを中心に、松任谷由美さん、井上陽水さん、玉置浩二さんなどのそうそうたるメンバーが終結した、今考えても凄いアルバムでした。そして美しいアルバムでした。

  
  

木ノ内みどりさんの「ジュ・テーム」の時にも書きましたが、歌手の価値や魅力は、単純にいわゆる歌唱力にのみよるものではないと考えています。時には技量を超えて伝わってくるものがあるわけで、それもまた、そのアーティストの「表現力」なのでしょう。

 
 

小林麻美さんの曲からの印象も、そういう広い意味での表現力からくる、なにか強いものを感じるところです。声量とか節回しではなく、むしろ囁くようなその歌い方からは、もちろん持ち前のキャラクターから来るアンニュイな女らしさとか、安らぎや癒しの感覚が伝わってくるのですが、その背後に何となくそれ以外、それ以上のものがあるような気がします。

  
  

それは何かと言う事に残念ながら結論めいた思い付きはないのですが、しいて言うなら「女優としての」したたかなまでの表現力。曲に描かれた主人公の人生や性格、世界観を理解し、自分のものとして再構築する「演技のプロとしての」表現力なのではないかとおもったりします。

  
  

演技のパターンは役者さんの数だけあるわけで、大げさな身振り手振りの人もいれば、微妙な目の表情で非常に幅広い感情表現をする人もいます。歌も女優にとっては演技の一つだと考えれば、なにも声を張り上げるだけが表現方法である必要はないわけで。小林さんもこの頃には女優として、ご自分のスタイルを確立していたとおもいますし、それだけの演技に関する表現力を持っていたのだとおもいます。

  
  

その女優としての演技力をうまく反映させた結果、いわゆるフツーの歌手の皆さんとは違う種類の、独特の説得力があるアルバムとなった気がします。そこが、並みのアイドル系とも、妙に力の入った「実力派歌手」とも違う、彼女独自の立ち位置なのでしょうし、並み居るビッグアーティスト陣を向こうに回して、一歩もひけを取らず渡り合う緊張感すら感じられる、優れた作品である所以なのだとおもいます。

  
  
  

それにしても、小林麻美さんのようなミステリアスな美人女優は、最近とんと見当たりませんね。バラエティ番組で好感度を上げるのも良いのでしょうが、こちらから見えない部分がないと、こういう雰囲気の作品は作れないのではないかな?そういう意味でも、貴重な作品なのかもしれません・・・

井上陽水「氷の世界」と「white」 わが人生最強のシンガー・ソングライターに捧ぐ

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井上陽水さんは、自分にとっても飛び切りおもい入れのあるソングライターの一人です。そして、おそらく男性ボーカリストとして、洋の東西を問わずもっとも影響と感銘を受けた方であると断言できます。本当に良く聴き、よく歌わせていただきました。

  
 

最初に陽水さんの音楽に触れたのは中学のときで、ご学友たちのうわさあたりからですね。3rdで且つ最初のライブアルバムである「もどり道」を友人から借りて聴いたのが最初だとおもいます。これで、本当に頭を「ガツン」とやられたわけです。今までのフォークソングのイメージである、妙な泥臭さや反戦の重苦しさ、そうでなければお花畑のハッピーイメージといったものとまるで異なった、自分の心との対峙を本当に素直にさらけ出した作風。美しくセンチメンタルなメロディーライン。胸をかきむしるような切なげなアレンジ。そしてなんといっても、その素晴らしい歌唱力にすっかりやられてしまいました。

  
  

その後ミリオンセラーを記録した「氷の世界」(1973年12月発売)を皮切りに、84年の2枚目のミリオン、「9.5カラット」あたりまでLPを聴き続けました。アルバムにより多少の好き嫌いはありますが、平均、どれもずいぶんと聞き込んだものです。

  
  

「氷の世界」に収録の何曲かは、高校時代の文化祭で友人と組んだバンドで演奏した記憶があります(自分はドラムス担当・・・)。「自己嫌悪」あたりはたしかボーカルもやって、後で録音を聴いて本当に自己嫌悪におちいりましたが・・・まあ、ね、良い?思い出です。


 

そんな陽水さんも、薬物事件を起こしたときはがっかりしたのですが、そのときの態度がいかにも人間臭く情けなく、ある意味共感できた部分があったのを覚えています。全体、良くも悪くも正直な方なんだなとおもいましたね。

  

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やがて時が経ち、自分の大学時代に復活盤「white」がリリースされました。収録曲はどことなく元気がなく、表題曲の「white」を始めどことなくつらい償いの時期を感じさせるものでしたが、個人的には好きなアルバムでした。

  
  

先ほど正直な方だとおもうと書きましたが、このアルバムの切なく暗い雰囲気や、もっと言えばこの後完全復活してセールス的にも安定し、要は「お金もち」になると、もうかつてのような「四畳半フォーク」的な曲はまったく書かなく(書けなく?)なっていったあたりとかにそれを感じてました。同じ頃、かつて元祖「四畳半フォーク」だった某大物シンガーソングライターが、すでに金持ちにもかかわらず性懲りもなくまた昔のような曲を発表していたのを何をいまさら、とおもっていた自分には、陽水さんの「ウソを書けない」性格が、とてもピュアで好ましいものに感じていたわけで。

  
  

そしてボーカリストとしての実力はご存知の通りですが、自分にはカラオケなどで歌うときの心の「師匠」であり続けてまして。たしか「氷の世界」のころ、「ミュージックライフ」(古いねどうも・・・)の日本人男性ボーカリスト部門でずいぶん長い間1位を独占していた記憶があります。あのどこまでも延びる声質と、はにかんだような歌い方は、デビューから40年近く経つのに衰えるどころかますます磨きがかかっているようで、本当に素晴らしいとおもいます。

  
  

「心もよう」「帰れない二人」「氷の世界」「小春おばさん」「桜三月散歩道」・・・今聞いても出色の完成度を誇る「氷の世界」と、地味ですが大好きな「white」。学生時代に聴きまくり歌いまくった宝石のような楽曲と、わが心の師であるカリスマボーカリストの歌声に、最大級の感謝をささげるものであります。自分の人生の楽しかった部分のいくばくかは、確実に陽水さんの曲を聴き、歌った事によるものであることに間違いはないのですから!

あべ静江「TARGET」 絶滅した清純派美人歌手の天使の歌声

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あべ静江さんは、中学から高校にかけて、自分にとってはアイドル中のアイドルでした。特別お姉さま趣味という意識はなかったのですが、清楚で美しい容貌と、あの透き通るような天使の歌声にやられていましたね。素敵でした!

  
  

デビューヒット「コーヒーショップで」から2曲目の出世作「みずいろの手紙」あたりですでに心奪われていたと記憶しています。「突然の愛」や「生まれたままの姿で」も素敵でした。とにかく声がきれいで、透き通るようなハイトーンなのですが、当時のアイドル系の常として、例えば声楽家のような鍛えられた発声ではありませんので、そのどことなく不安定な高音域が、なんともはかなげな風情をかもして、そこがまた良かったりしたような。ませてましたかね・・・

  
  

ただ、当時は格好をつけて、歌謡曲系のレコード(!)はほとんど買わなかったので、たしかあべさんのシングルは持っていないとおもいます(「みずいろの手紙」あったかな・・・)。おもにテレビの歌謡番組(死語ですな)か、エアチェック(これも死語・・・)で聴いてました。ただ、中坊の頃は「平凡」や「明星」の付録の「歌本」(このあたり全部死語じゃぁ~!!)たよりに、フォークギター(!)をかき鳴らしてがなっていたような・・・あ~懐かしき、昭和の青春時代の図でありました・・・

  
  

そんな中で、唯一持っているのがこの「TARGET」(1976年)です。あべさんのアルバムとしては中期のものと言えるかな。調べたら歌謡曲路線から「フォークソング路線」への転換期に当たるのだそうで、なぜこれを買ったか記憶はさだかでないのですが、おそらくこのあたりが「歌謡曲じゃないぜ」という、一種の免罪符に感じたのでしょう。

  
  

作品的には、たしかに財津和夫さんと長谷川きよしさんを中心に、思いっきり当時のフォークソングっぽい作りをしている曲が多いのですが、全体的には平凡な印象で、自分の期待値に対してはまあまあだな、というのが当時も今も主な感想です。

  
  

とはいえ感心すると言うか、改めておもうのは、どんな曲がきてもあべさんの歌声の個性が強すぎて、「あべ静江の曲」にしか聞えないところです。当時はあまりおもわなかったのですが、今聴きなおすと「凄さ」さえ感じます。当時も、そしておそらく現代でも、これだけ個性的な声質と歌い方はそういないとおもいます。今聞くと、何とも優雅な声と歌い方に感じますね。発音が非常に明瞭で、一音、一言がものすごくていねいです。

  
 

また、面白いのは、2枚目シングル「みずいろの手紙」から少なくとも「長距離電話」あたりまで、つまり主だったアイドル歌手としての活動期間の作品を通じて、歌詞の語尾が「ですます調」である点ですね。これも、「清純派美人歌手」あべ静江の大きな特徴だとおもいます。宇多田さんや浜崎さんの「ぼくは君は調」が平成の男女関係の象徴であるならば、あべさんの「ですます調」は、まさに当時でも絶滅危惧種であった昭和的女性観の象徴だったといえるのではないかと。

  
  
 

その後はご存知の通り、けっこう波乱のタレント人生を送ってこられたようです。なんでも今は「日本歌手協会」の常任理事をお勤めなのだとか。参院選出馬の話もあるようなことも書かれています。いずれにせよ、これからもご活躍を祈っておりますが、勝手を言わせていただけば、自分の中の「あべ静江」は、稀有な天使の美声を持った清純派美人歌手として、青春時代を飾った最強のアイドルであった、という記憶のなかで、生き続けてゆくことでしょう。

2010年6月 5日 (土)

木之内みどり「ジュ・テーム」 アイドルを超えた上質ポップスは青春の1ページ

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学生時代のご贔屓アイドルといえば、木之内みどりさんでした。中学から高校にかけては「花の中三トリオ」、「キャンディーズ」、「ピンクレディー」の全盛期。そういう中で、個人的にはどちらかというと年上美人系の、小林麻美さんとかあべ静江さんを押してましたね。今おもうと、お姉さま系が好きだったんでしょうか?

  
 

そんな中、きっかけは定かではありませんが多分「GORO」あたりのグラビアや、有名な「刑事犬カール」の主役などを通じて、木之内さんのファンになったのだとおもいます。まあ、どちらかというとスレンダー系が好みでしたし、ちょっとアンニュイな雰囲気も大人を感じて(そこか?)魅力的でしたね。

  
  

ただ、楽曲的にはあまりピンとくるものがなく、女優もしくはグラビアアイドルとしての彼女に魅かれていたんだとおもいます。

 
   

歌手として再認識したのは「硝子坂」ですね。木之内さんバージョンは、アルバムタイトル曲ではありますがシングルカットはなく、ヒットした高田みずえさんバージョンの流れでラジオなどで聴く機会があったのだとおもいます。技量的なことよりも、そのはかなげな歌い方が曲想に妙にマッチして、けっこう説得力のある印象をもちました。まあ、「硝子」ですものね、高田さんの勢いでは強化ガラスみたいではかなさのカケラもありませんでしたが、キャラにあっていたということでしょうか。

 
   

とはいえ、まだちょっとフツーの歌謡曲っぽいところに触手が動かなかったのですが、しばらくしていつものレコード屋でプログレなどをあさっていると、ふと見た女性歌手コーナーで、木之内さんの新譜「ジュ・テーム」(1977年NAVレコード)を発見。そのジャケットの美しさに、おもわず「ジャケ買い」をしてしまいました!

  
  

でまあ、正直内容はあまり期待していなかったんですが、一曲目の「エニータイム・サンシャイン」から完全にやられてしまいました!あの独特のアンニュイなはかなさを、絶妙にサポートしたオシャレ目の曲で構成されたこのアルバムは、いわゆる当時の歌謡曲くささがほとんど感じられず、例えばフレンチ系のような(実際はそうではないのですが)、洗練されたポップス感覚にあふれていました。また、子供っぽい「アイドル」のイメージを超えた、程よく大人なイメージでまとめられており、しっとりと聞き込めるのもポイント高しでしたね。いわゆる歌唱力だけが歌手の価値ではない、と認識させてもらった作品でした。

  
 

特にB-1に納められたタイトル曲「ジュ・テーム」は、彼女のイメージと洗練されたポップス感覚、適度な大人風味が絶妙にミックスされた佳曲とおもいます。残念ながらシングルでのヒットはしませんでしたが、自分的には木之内みどりといえば「横浜いれぶん」でも「走れ風のように」でもなく、この「ジュテーム」に尽きますね。

  
  
  

LPはさんざん聴いて、もう音がね。帰省したときにむりやりi-PODに落としてときどき聴いてますが、ざらざらで・・・CD版がほしいのですが、単品では入手できないようで。それでも今聴きなおしても印象がぶれません。青春時代の思い出として、大切にしたいアルバムですね。

2009年12月31日 (木)

大晦日はやっぱり「石川さゆり」で「天城越え」

091231si1実は好きなんですよ、石川さゆりさん。ほぼ同年輩ですが、アイドル時代は特に興味はありませんでした。いいなと思ったのはわりと最近ですね。なんたって、うますぎます!この人も、天才系とおもってますのでね。

 



演歌系は、ガキの頃は歌番組の半分はそちらの曲がかかってましたので、平凡明星の歌本でがなってた中学前半くらいまでは特に抵抗なかったのですが、その後はね、あんまりね。だって、若者的にはあまりに現実感のない世界ですよね、演歌に歌われる世界観てのは。ですので、石川さんが演歌に転向して「津軽海峡冬景色」で大ブレイクした頃は、あまり聴く事はなくなってました。  

今でも、特にど演歌系は、ちょっとつらいかなという気はしますが、それでも歳をとるにつれて、抵抗感はなくなってきました。旅先とか夜飲みに行くとかね、そういうシチュエーションでの「風情」みたいなものも、理解できるようになりましたしね。

 

で、ある年の大晦日、たぶん紅白歌合戦で、突然「天城越え」に非常に強いインパクトを受けたんですね。それまでも何度も(大抵は紅白で)聴いていたはずなんですが、突然ハマッタわけで。正直、その時点で曲はうろ覚え。まずはその歌唱力を再認識したのだとおもいます。その後、大体大晦日に「天城越え」「津軽海峡・・・」「暖流」のどれかを、「紅白」か「年忘れにっぽんの歌」のどちらかで歌うパターンに気づき、何となく楽しみにするようになりましたね。ただ、CD買うほどではとおもってました、その頃は。

やがてi-PODを手に入れ、高性能オーディオ標準装備が売りの現在の愛車で音楽を楽しめるようになると、ふと、「天城越え」をきちんと聴きたくなって。まずはレンタルでベスト版を借りてきて、「石川さゆりデビュー」となりました。その後、別のベスト版(画像のもの)買いましたね。

 
 

「天城越え」は、まじめに聴くとなかなかユニークな曲だとおもいました。ど演歌というとちょっと違う感じだし、ムード歌謡系でもありません。ロック、ポップス、フォーク調、もちろんブルースやジャズ調と、演歌といってもいささか広うござんすなのですが、どれもしっくり来ない。鼓など、和楽器系を大胆に取り入れたアレンジが主な要因でしょうが、メロディもテンポの取りかたも、けっこう個性的とおもいます。たとえば後半の盛り上げ方は、尋常なセンスではありません。

ですのでね、少々のどに自信のある方は、皆さんカラオケで挑戦して敗北するらしいですね。たしかに自分で歌ってみても、特に伴奏なしではまったく格好がつかない「難曲」だと痛感します。

それをね、石川さんは、本当に見事に歌いこなしているとおもいます。ものすごい表現力!どうしてこんなふうに歌えるのか不思議なくらいで、思わず来る日も来る日も通勤の車中で繰り返し再生して聞き込んで、あっという間に100回以上になっちゃいました。

各要素を取り上げれば、演歌でももっと凄い方はいるかもしれませんし、他のジャンルを歌わせたらどんな感じなのかは分かりません。ただね、あの表現力はやはり凄いレベルとおもいますし、他人と比べてどう、ではなく、孤高の領域にあるとおもいます。どのように音をはずすかまでを完璧にコントロールしているように感じたり、世の中に「完璧な歌唱」というものがあるなら、この「天城越え」の事ではないかとまでもおもったりしましたね。

 

最後には、録音が古いためもあるのか(1986年発売)、アウトランダーのロックフォード・フォスゲートの再生音でも気に入らず、ドアとツイータのデッドニングをやり直してしまいました・・・それくらいインパクトを受けた石川さんの「天城越え」、今年は「年忘れ・・・」で歌うはずを聞き逃してしまいましたが、かくなるうえは紅白の「津軽海峡・・・」をしっかり聞いて、2009年の年忘れといたしましょう。


「紅白」も一時はこんなもの、とおもっていましたが、最近はなぜか受け入れムードで、今年はしっかり見てますね。間口は拡げておいたほうが、人生楽しいのが分かってきましたのでね。



 

それでは、良いお年を!

 
 

2009年6月26日 (金)

6月26日(金)晴れ  マイケル・ジャクソンも50歳だったんだ・・・

090626mj1日記的メモです。訪問の方はとばしてください。

 
 
 
 
 
 
  
  
  
  
 
 

今日は朝からマイケル・ジャクソンさんの突然の訃報。テレビはその話題でもちきり。

奥さんも昔はファンだったのでずいぶん驚いていた。画像は、奥さんの所有の「スリラー」LP版。中古屋で引き取ってもらえず家にあるのだが、売らないでよかった、とのこと。

 

たぶん、この人の「スリラー」や「ビリー・ジーン」のころのPVは、「人生で一番多く見たPV賞」を受賞できるとおもう。ヌンチャクとムーン・ウオークは、同年輩なら絶対練習したはずだ!

  

090626mj2 しかし、同い年とは正直驚いた。こどもの頃から有名だったため、なんとなくもう少し上のイメージがあったから・・・50歳で死なれちゃ、悲しいね・・・


  
  
  
  

マイケルの話でかすんでしまったが、あの「ファラ・フォーセット」も亡くなったそうだ。こちらは映画のような純愛ストーリーもセットで、いっそうセンチメンタルに。


合掌・・・

2009年5月28日 (木)

宇多田のバイク

090528utada5宇多田ヒカルさんはデビュー後しばらくはそれほど気にしてなかったのですが、このPVにやられましたね。曲もですが、このエアーバイクに!

 
 
 
 
  

この「Wait & See ~リスク~」のPVは、最初多分めざましテレビあたりで見たんだと思うのですが、当時(もう2000年の作品なんですね)としてはけっこう凝った特撮(ほ~ら、はじまったぞ!)もとい、スペシャルエフェクトに、かなりインパクトを受けたのを覚えています。特に地下鉄の駅に飛び込んでゆくシーンはストライクでした。

奥さんはデビュー当時からのファンで、アルバムとお気に入りのシングルCDはだいたい手に入れてましたので、この曲も当時からよく聴きました。PV効果のせいかこの「Wait & See ~リスク~」あたりをきっかけに自分もけっこうファン気分になっていったのですが、さすがにPVは見る機会もなくなり、残念におもっていました。

 

090528utada2 2005年にようやくi-POD(第4世代の白黒液晶20GB)を入手してからは曲はますます聴く機会がふえ、大のお気に入りとなりましたが、PVはそののちようやく中古で入手できました。宇多田さんもまだ10代ですよね。絵的には一番きれいに撮れているのかもしれません。とても魅力的だとおもいます。

「分身の術」をつかうのか最大4人の宇多田隊が出てくるのはご愛嬌ですが。音的にはCDと一緒とおもいますが、エアーバイクの効果音を5.1chで重ねてあるそうです。けっこう迫力ありですね。

 

090528utada3 さて、おまちかねのエアーバイクをあらためて観ると、やはり相当かっこいいですこれは。バイク自体の仕上がりはけっこうラフで、デザイン的には切った貼ったな感じなのですが、それが妙に早朝の渋谷界隈の無機的な印象とマッチして、どことなく実在感が感じられます。画面のイメージもきれいですね、交差点でホバリングしながら背伸びするシーンとか、スペイン坂を駆け抜けるシーンとか、空気感がきれいで、とても印象的です。

しかしやっぱりお気に入りは地下鉄の駅の構内を飛びぬけるシーンで、何度観ても気持ちがよい。このアイデアは秀逸だとおもいます。もちろん、ノーヘルだとか交通道徳だとかヤボは言いっこなしでいきたいですね。最近の風潮では、だれか突っ込みをいれそうですが。

 

090528utada6 エアーバイクのディテールもけっこう凝っていて、スロットルペダルや噴射ルーバーの動きとか、いい味が出ています。同時収録されているメイキング映像の終盤に、各部のアップが少々出てきますが、人が乗り込んだ状態での一体感と全体のうすさが独特で、地上数10センチからせいぜい1m程度浮き上がって走る(飛ぶ?)あの浮遊感が伝わりやすいようによく計算されているデザインだとおもいます。

      

時々、いまどきの大型スクーター(たとえばHONDAのあれとか)を改造したらそれらしくできないかなと妄想することがあるのですが、あのうすさと浮遊感がタイヤ付ではどうにも出そうになくて、今のところあきらめております。

 
  
 

「金田のバイク」製作に挑戦した話はよく聞きますが、どなたか「宇多田のバイク」にも挑戦していただけませんかね。もちろん飛びまわれれば最高ですけど。

2009年5月 4日 (月)

原子心猫?

Psd2 今年の年賀状用に作ったCGです。モトネタがすぐ分かる人は歳バレしますねぇ。勿論(?)ピン○フロイ○の「原子心○」です。

モデルのネコは我が家のチュロ&ハッピーですが、特にチュロ吉君は体型が
「堂々人生」なので、牛さんと比較してみました。

しかし「原子心母」(あ、言っちゃった・・・)とはすごい邦題だと今でも思います。
確かに原題は「ATOM HEART MOTHER」なので直訳すればこうなるのでしょうけど、
何か別の深い意味が出てきているような気がします。

もっとも、原題自体、意味不明と言えないこともありませんが。

この曲自体は学生時代より大のお気に入りで、今でもi-podに入れて時々クルマで聞いています。

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