“50代の落書き”「フィフティズ・グラフィティ」のコンセプト

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2015年6月

2015年6月23日 (火)

クイックエース 「ビフォーアフター」番外編? 「旅する自転車ランドナー&スポルティーフの本」 特別企画:アルプス・クイックエースを組み上げる(前編)

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たまたま入った書店でGETした「旅する自転車」の最新刊。読み進むうちに、なんと!アルプスクイックエースをフレームから組み上げるという記事が!しかもうちのQAとほとんど同時期の1975年型!これはしっかり読み解かない訳にはいきませんねぇ!・・・・・・



枻出版社のおなじみ時代錯誤企画?シリーズ「旅する自転車」の最新刊、なんですが、ケチをつけるわけではないですが「Vol.4 ルネ・エルス解体新書」までは「旅する自転車の本」というタイトルで、その後は旧車レストア本3冊などで目先を変えたと思ったら、今回は「・・・の本」表記がタイトルの最後の最後に来て、まるで総集編か?という勢いですw このあとどうする気でしょ?


副題?も「美しきツーリング車の買い方がわかる!」となっていて、今どきwランドナー系を大枚払って手に入れようなんていう変わり者向けのバイヤーズガイド、という感じの編集になっているようですね。こう書くと、時代遅れの、昔の経験や考え方から離れられない年寄りの一部マニアや愛好家(ほぼ自分ですがw)の為の、ちょっと痛い偏屈ムック雑誌、なんて意地悪く考えちゃうところなんですが・・・



意外やそうとも言い切れない!むしろ「新しい形の趣味系自転車」「新世代ランドナー&スポルティーフ」のアイデアや情報が一杯の、そして個人的には「これを待ってたぜ!」と言わせていただきたいくらい今までのシリーズ巻に比べ圧倒的に「新ネタ満載」の一冊になっていると思います。もちろん旧車や懐かしパーツネタもイッパイでそれはそれで楽しいですし、新ネタも基本的には昔ながらの日本的ランドナー&スポルティーフの考え方を現代の工房の技術や最新パーツで表現し進化させてゆくという流れの上で紹介されていますので、正直まだこんなことやってんの?という記事も無くもないです。それでも、「ブルぺランドナー」の各作例や、「ショップオリジナルランドナー」で紹介された、ランドナーの様式美を十二分にリスペクトしながらも時代に沿った新しい装備と機能性能を貪欲に取り入れ見事にバランスさせた自転車たちを見るにつけ、数年前では考えられなかった「素敵な未来」をね、感じてしまうわけですw




特に「ブルぺランドナー」の特集で取り上げられた自転車はどれも素晴らしいですね。競技の性格上まずは性能ありきでしょうから、現代の最新パーツで組み上げているわけですが、どの車両もクラシカルな「ランドナー系」の美意識でまとめあげられていて、高度なエレガンスを感じます。ではなんでレースにランドナー?という所なんですが。確かにブルぺほどの長距離となれば、いくらロードバイクが軽くて速くても、ランドナー系の美点である「居住性」というものがかなりのアドバンテージになるであろう事は、全く素人の「街乗り専門ヘタレ系オヤジ」にも少しは察しが付くところです。ので、いろんな意味でブルぺランドナーという考え方は面白いと思いました。こういう自転車が成り立つようになったのも、クラシカルな美意識と現代最新の性能基準の両方を満たした、新世代のランドナー向けパーツ群がついに、ついに充実してきたおかげであることに相違ありません。良い時代になってきたものです!




一方、「ランドナー」=「旅自転車」ということを改めて考えてみると、まず「ブルぺ」を走る事は「旅」なのか?という疑問はありますね。競技には違いないのですから、のんびりイメージのランドナーで?という素朴な疑問はね。歴史的に考えれば、フランスの手作り高級車工房華やかりし頃、技術コンクールと銘打ってキャリアフェンダー等フル装備の超軽量自転車を作って競い合い、見せるだけでなく耐久レースもやって優劣を決していたそうですので、その流れからブルぺへと考えれば現代でもランドナーで出場もありなんでしょうけれどね。




じゃあ逆に「自転車の旅」ってなによ、と考えた場合、ほとんどの距離を「輪行」や「自動車」にのって、目的地周辺で組み立てて数十キロ走るとか、せいぜい2~3泊の旅程で全走程度てのは、「自転車の旅」ってほどのものかな、なんてね。この論法だと、キャンピング車以外はみんなダメみたいな原理主義的になっちゃいますので、「走行距離にかかわらず、目的地周辺を旅行気分で楽しく気持ち良く走れる趣味的自転車の一形態」が「ランドナー」くらいに軽く考えておいた方がよさそうですね。




そんなお気軽趣味的旅自転車であるランドナー種(特に日本式)の中でも、とりわけ「ほとんどの距離を電車に乗って輪行し、目的地周辺で組み立てて美味しいところだけ走る」お気楽スタイルを徹底追及したこだわりの名機が、「アルプス クイックエース」であったわけです。あー長かったw この本では1975年製の新品フレームをアルプスを知り尽くしたビルダーの方が組み上げ、その過程を詳細にレポートするという、非常にコアな記事がのっています。というかフツーの方には本当にどうでも良いネタなんでしょうがそもそもこんな本(ごめんね)を買うような人(重ねてごめんなさい)にとっては確かに結構興味をそそられるネタでしょうし、ましてや1974年製のそれを、ほとんど別物に成り下がっているとはいえ未だに乗り回している変わり者のおじさんにとってはね、これは外せないぞ!と食いついちゃったわけです、はい。





さて、この「旅する自転車ランドナー&スポルティーフの本」、そんなわけで旧車旧パーツじゃないといやだいやだのわがままさんから、最新パーツでがんがん走るのじゃの新し物好き現役バリバリ派まで、「ランドナー系」のデザインや世界観が好きな方なら幅広く楽しめるとても楽しく内容の濃い本になってます。良い時代になって来たなあ、という所で前編は終了w 後半はクイックエースの記事を読み解きながら、自分のクイックエースとの比較や思ったこと、疑問だったことをまとめておこうと思います。こんな機会はめったにないと思うのでね。





いや、ほんとにラッキー!

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