“50代の落書き”「フィフティズ・グラフィティ」のコンセプト

« クイックエースライフ2015 LEDライトとハーフクリップとネコ(笑)投入 | トップページ | クイックエースライフ2015 三ヶ島アーバンプラットフォームペダルに交換の件 »

2015年4月25日 (土)

「大映特撮映画DVDコレクション」第6号「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」 これぞガメラ!やっぱり一番面白い!

Dscf6697

もう半年近く前に入手したのですが諸般の事情でブログどころではなくて・・・ようやく感想文再開という所です。大映特撮シリーズも平成3部作は持っているのでパス。昭和ガメラの中でもギャオスとバルゴンは、はずすわけにはいきませんねぇ。面白!



昭和ガメラシリーズの第3作として昭和42年公開の「ガメラ対ギャオス」は、子どもの頃から何度かTVで観ております。自分的には、なぜか観るたびに「いいね」が増えてゆく、スルメな印象の作品ですね。記憶を紐解くに、多分10代の頃最初に観たときはちゃちな特撮に感じて、子どもに媚びた流れも含め、映画としては今一つと思ったかな。ただ、「ギャオス」のデザインや存在感には強烈な印象を受けました。慣れ親しんだ円谷&東宝ラインの怪獣デザインとは発想もセンスもまるで違うのに、驚きの「完成度」を感じたわけで。



ただ、若い頃は怪獣対決、若しくはVS人間の戦闘シーンしかあまり記憶になかったのが正直なところ。人間ドラマや高度成長にともなう開発是非などの社会性については、派手な戦闘シーンに目を奪われて、ほとんど記憶に残っていませんでした。それが自分の成長とともに(笑)段々とね、そういう部分も少しずつ見えてきたような気がするわけで。特に今回はじっくりと観たせいもあり、予想以上に骨太の映画だと思えてきたわけです。「意外と子供向けべったりじゃ無い!」とw



まさに高度成長期の象徴とも言える高速道路建設チームと地元地権者の対立が、大人でも結構見ごたえのある「社会性」を持たせていてドラマに深みを与えています。とはいえどちらが良い悪いではなくそれぞれの立場があって難しい問題なんだという事を、子どもにも分かりやすい形で、ダークになり過ぎない品格のある表現で提示しているところがこの時代らしい良さですね。東宝にしろ大映にしろ、特撮・怪獣映画系でこういう社会性のある問題の取り上げ方、描き方は様々ですがね。ガメラ系ではこの他「ジグラ」が公害問題を背骨にしていましたが、東宝ではもちろん戦争のメタファー「初代ゴジラ」、そしてなんといっても公害直球勝負の「ヘドラ」ですよね。この映画はそこまでではないにしろ、比較的しっかりと描きこんでいると思いました。



とはいえ、自分も子どもの頃、あまりそんな堅苦しい点が頭に入ってこなかったように、この映画の真骨頂は恐らくシリーズ最高レベルの「エンタティメント性」だと思います。二大怪獣の数次にわたる対決シーンの、戦闘バリエーションの豊富さもさることながら、次から次へと繰り出される人間側の珍案奇案の数々、ちりばめられた「マンガ的」とも言える楽しく手に汗握るアクションシーンや破壊の表現法など、お客さんを楽しませるためにとことん工夫に工夫を重ねたその努力と真摯な姿勢が、とても気持ち良い感覚で伝わってきます。



その中でも、ギャオスの必殺奥技「超音波メス」にまつわるシーンは傑作揃い。有名な「カローラ真っ二つ」をはじめ、調査隊ヘリにしろF104にしろ、「マンガか!」というくらい気持ち良くスパスパ切ってくれますw 挙句は自分の足までチョンパして逃げたり、ラスト近く空に向け断末魔の途切れ途切れの光を放つシーンなど、本当に良く考えられていますね。この断末魔の光は、平成第一作でもリスペクトされていました。



ギャオスのデザインと設定も本当に素晴らしい。前作の「バルゴン」はトカゲ系の為四足歩行で、ガメラもこの頃は四足のシーンが多かったので大阪城のシーンなどキャラかぶりが感じられましたがギャオスは明確に二足歩行に割り切ったデザイン。丸いガメラと三角形基調のギャオス、円の動きのガメラと直線的に動くギャオスというように、徹底した差別化がなされており、しかも「水と太陽に弱い」という弱点がはっきりと提示されることで、非常に分かりやすく物語を追って行けます。そして何より純粋に「カッコいい!」



必殺技もバルゴンの時は熱帯育ちなのになぜ「冷凍光線?」とか、なんで背中のツノから明後日の方角に虹色のしかも破壊光線が出るの?とか、怪獣デザインと技のリンクが弱いのが気になりましたが、本作はそのあたりは本当に良く整理されています。特に背骨が2本になっている設定は秀逸で、ここから「超音波メス」の理由づけがなされますし、後ろを向けない弱点や、挙句は恐竜などの通常の生物とは違う「怪獣類」なんていう分類までつじつま合わせが出来ています。怪獣設定の教科書みたいですね。



全体にチープ目の特撮が今も昔も気になる所ですが、一方でこれほどまでにアイデアに溢れた怪獣映画もあまりないと思います。じっくり見れば見るほど新しい発見があり、楽しみが増えてゆく素敵な作品だと思います。エンタメ系「怪獣映画」として屈指の傑作であり、後世に語り継がれるべき素敵な作品だと再確認しました。そして昭和ガメラの中では、「最高傑作」と言い切って良いのではないかと思います!!!





とか偉そうに言ってますけど、まだ観てないのもあるんですよね(汗)・・・正直子供向け度数上がりすぎると苦手度数も上がるわけで。バルゴンはともかく、そのほかはどうしようかな・・・・


« クイックエースライフ2015 LEDライトとハーフクリップとネコ(笑)投入 | トップページ | クイックエースライフ2015 三ヶ島アーバンプラットフォームペダルに交換の件 »

ゴジラ・怪獣・特撮」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/539101/61492691

この記事へのトラックバック一覧です: 「大映特撮映画DVDコレクション」第6号「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」 これぞガメラ!やっぱり一番面白い!:

» ガメラ:昭和(湯浅)版視聴記など 2015/05/08 [ガメラ医師のBlog]
 前回更新の「 湯浅版視聴記 /04/21 」に続いて、 「大怪獣ガメラ」から「宇宙怪獣ガメラ」まで、昭和の大映ガメラシリーズ8作品の鑑賞記などを、まとめてご紹介しております。  前回「 2月第4週のフィギュア情報 」では、「 F-104モデル特集 」をご紹介。 かつては天皇誕生...... [続きを読む]

« クイックエースライフ2015 LEDライトとハーフクリップとネコ(笑)投入 | トップページ | クイックエースライフ2015 三ヶ島アーバンプラットフォームペダルに交換の件 »

フォト
2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ