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2011年9月21日 (水)

「東宝特撮映画DVDコレクション」第49弾 「ゴジラ X メガギラス G消滅作戦」  意余って力空回り?ごめんなさい苦手です・・・

Mega1

つまるところ自分の「好き嫌い」をベースに勝手な感想文を書いているわけでして、書いている当人にしてみれば何年かのちに読み返して、あああのころはこんなことをかんがえていたんだなあとかんがいにひたる・・・で良いわけですが、書かれた関係者の皆様には本当申し訳ございません!苦手です、この作品・・・


2000年12月16日公開と、まさに20世紀最後のゴジラ作品です。なのに「集大成」ではなく、全く新しい状況設定がなされています。まずは1954ゴジラは死んでいないという事で、これは自分も誤解していたのですが近未来SF仕立てで出目が不明の特殊な設定である「ファイナルウォーズ」を除くと、ゴジラシリーズとしては唯一の設定という事になります。この点は手塚昌明監督のこの後の2作品とも異なっています。そして二つ目は首都が大阪である、という点で、これは1954年のゴジラの東京壊滅の結果だとの説明ですが、無理やり大阪城の横に東京と同じデザインの国会議事堂を持ってきたり、「地方都市」のはずなのに渋谷や秋葉原、お台場などがいかにも日本の中心地的に描かれたりと、あまり本気な取り決めとおもえないいい加減さをどうも感じてしまいます。また、こちらもこの作品のみの設定です。



冒頭の1954年ゴジラ東京上陸のリメイクシーンは取ってつけた感もあり、またナレーションもなんか変です・・・続いて上記の設定のご説明がだらだらと続き、大阪上陸シーンのドンパチに流れてゆくわけです。ここでも、おいおい、ゴジラ様に対してバズーカ部隊とはずいぶん手軽な作戦だよなと感じてしまう戦術表現に違和感噴出です!それなのにほんの数年後には「ブラックホール砲」ですよ!いきなり歴代屈指の超SF兵器がご登場、それを操る部隊もほとんど「科学特捜隊」ときたもんだ!「もうゴジラを倒すにはブラックホールをぶつけるしかないのよ!」という星由里子さん演じる吉沢教授のセリフがありましたが、バズーカ数丁と10人程度の陸戦部隊の次のステップとしては、あまりにも、あまりにも落差が激しいのでは?

  
 

まあ、この超兵器「ディメンション・タイド」をどうこう言う気はありませんが、こういう形でブラックホールを「発生」させることの理論的な可否の追及はまあね、野暮だとしても、「静止衛星の落下軌跡」くらいはもう少しね、リアルに設定してほしかったかなと思います。平成VSシリーズの難点であった、あまりに幼稚というか時代錯誤的な60年代的SF設定の悪い点を相変わらず踏襲しているのが情けなく、それを感じてしまうとね、もう入ってゆけません。

 
 

怪獣の写し方も最悪レベルで、昭和シリーズのお子様向け作品のころならともかくも、「リアル的描写」を標榜した平成シリーズ以降の作品の中では最も着ぐるみ感満載の低レベルの出来といえます。「ゴジラ2000」の時にはそれなりにリアルを感じたミレニアム型のデザインも、今回は基本は同じはずなのに全く生物感がありません。色や光沢に全く気を使っていない・・・またお台場のシーンなど、怪獣のスケール感が全くありません。まだ昭和シリーズの「お山のセットで怪獣プロレス」の方が、怪獣の巨大さは表現できていたように思います。とにかく「上から撮る」とか、「ストップモーションで撮る」とか、せっかく金子&樋口が築き上げ公開してくれた手法に真っ向から反旗を翻してしかも何のメリットもない反則技を次々に繰り出す様は異様ですらあります・・・

 
 

相手怪獣「メガギラス」は初代「ラドン」の餌として描かれた古代の昆虫が変異したもので、怪獣映画マニアの手塚監督らしい設定ですが、見方を変えればマニアックすぎてフツーの観客にはよくわからん、というところですし、デザインもあまりね、個人的には感心しません。また、ゴジラに対するメインの敵役は、「メガギラス」なのか「ディメンション・タイド」なのかというところも、もう一つはっきり見えませんね。

  
 

ただ、「田中美里」さんや「谷原章介」さんなど、俳優陣のがんばりも感じて、実は文句を言いながらも結構何度も観ていた作品でもあるのです。ディアゴスティーニ版入手以前からTV放映を録画してね。で、観る度に文句を言っているという体たらく・・・じつはね、好きだからこその愛憎から、つい文句を言ってしまうのかも知れません。

 
 

自分の好き嫌いはともかく、この作品が成功作かどうかは、客観的な数字から判断すればよいとおもいます。ただ、手塚監督の次作となった「ゴジラXメカゴジラ」を非常に高く評価している自分としては、この作品との落差の大きさに困惑してしまいますがね。でも本作が貴重なステップとなったと考えれば、またこの2作の間に製作された金子監督の「GMK」に「マニアックなゴジラ」の道を開き、逆に「GMK」が「Xメカゴジラ」の良いヒントや刺激になったと考えれば、名監督の処女作としてそれなりに大健闘したぞ、という価値も見えてくるのかな、という気もします。意高くして・・・という感じもありますが、それでも平成VSとは違うマニアックな「ゴジラ」像を創り出した点は、やはり評価すべきなのかなと、おもいますね。

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