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2011年6月25日 (土)

「川本真琴」天才説   その12 「フェアリーチューンズ」はフェアリーチューンズ!

Kawamoto1

意外と早く、というのが正直な気持ちであり、嬉しい誤算でもありました!あの7~8年前の、消息不明期から考えたら夢のようです。そしてまた、新しい「川本流」のユニークな手法で見せて(聞かせて)楽しませていただきました!どうやって思いつくんでしょうね!

  

CDとDVDのコンビで定価税込2415円と一般論としてお買い得の設定なんでしょうが、ファンにとっては価格設定うんぬんなどはどうでも良いことではあります。とはいえ、内容的には不思議な構成といえないこともありません。基本は「シングルCD」とか「マキシCD」と呼ばれる範疇なんでしょうけど。一般的にシングルCDは「シングルヒット」を狙って作るんでしょうから、構成上まずはヒット狙いの曲を中心に添えるもんだと思ってました。でも聴いてみると、ヒット狙いがあるとすれば最後の「息抜きしようよ」がそれかなあという感じではありますが、そんなことよりも全体的な世界観創りを優先させたような(ミニミニアルバム的?)構成に感じました。しかも、CD収録の4曲だけではなく、DVDまで全部通しで鑑賞した時に「あ、そうなんだ」という感じで伝わってくるような、決して押しつけがましくはないのですがそれでいて十分に明確な意思を感じる「世界観」をね。そしてそれは、「純度100%の川本ワールド」!

 

「ミホミホマコト」の時も、6曲入りミニアルバムに2曲分のDVDが付いていましたが、あちらはあくまでも収録曲のプロモ用であり、一般的なおまけ的構成でした。それに対して今回のは、ボリューム的にはむしろDVDの方が大きくしかも多彩という、ユニークな内容となっています。「うわさの」ぐだぐだなステージ模様が堪能できるのは地方のファン(や、さすがにライブに出かける元気のないおやじファン)にとっては貴重でありがたい限りですし、「You-Tube」でさんざんリプレイした「アイラブユー」のプロモ映像が、メイキングともども高画質/大画面で観られるのも最高のプレゼントです。

  

作品構成としては、CD・DVDともに、まずは導入的な曲や映像で「川本ワールド」にいざない、元気の出る曲や動画などを挟みながら、最後は思い入れたっぷりの「息抜きしようよ」で締める、という流れになっているようです。この曲自体は、「アイラブユー」もそうでしたがひょっとするとそれ以上に甘く切ない、タイムレスな名曲の資格十分ですね。まさに文字通りの「フェアリーチューン」。本年度のヘビロテ曲確定ですな。

 

そんな「川本ワールド」なわけですが、DVD映像では「川本真琴」として「創られた」部分、「創った」部分はもちろん、「素」のままの部分までしっかりさらけ出しているのが非常に印象的でした。いわゆるメイキング映像より一歩深く、「川本和代」部分まで踏み込んでいる。それが「げーのー人」としてどうなのかは賛否あるのかもしれません。特に、「15年前」の川本さんのイメージを今もベストとしているファンの方にはそうでしょう。

  
 

ただ肯定サイドからおもうことは、昨年の9年ぶりのサードアルバム「音楽の世界へようこそ」も、それに続くSONY時代BEST版「The Complete Collection 1996~2001」も、自分的解釈ではそれぞれの時点での「川本真琴の現在地点」を正直にストレートに提示したものであると考えてきましたので、今作もその流れで考えると理解も共感もね、自分なりにできるわけです。決して露悪趣味からの作風ではないと考えるのは、SONY時代のアイドル歌手としての葛藤について Complete Collection のライナーノーツで書かれていたのを読んだからであり、「創られただけの自分」というものに、きっとものすごい抵抗感を持っていられるのではないか、とおもいあたるからです。そしてそんな自分を否定してトラのぬいぐるみをかぶっても、結局は逃れられない「川本真琴」という「自分自身」と、真剣に対峙してゆこうとどこかのタイミングで決めたのだろうとおもうからです。

  


 

例によって、本当に癒される作品です。「幸せ感」にあふれた、最近の川本さんらしい素敵な作品です。表面的な「ゆるさ」は、「音楽の・・・」よりも「山羊O」や「ミホミホマコト」に近いものがあるのかもしれませんが、通しで聴くと「芯の強さ」を感じるところがあり、それはやはり「川本真琴」の本流作品であるという、ある種の「覚悟」のようなものから来ているのかもしれません。高い音楽性を持ち続けながら、でも型にはまるよりは「自分らしさ」や「自由」を求めて新しい表現に挑戦し続ける姿勢。SONY時代の葛藤とは違うスタンスとはいえ、クリエーターとしての探究心はますます強まっているのでしょう。そのなかで、今つかみつつある自分のスタイルに自信を深めてきてもいるのでしょう。冒頭に書いたように、「新しいユニークな手法」を使っているのにしっかり川本流を感じるのも、そんな自信から来ているのかもしれません・・・

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コメント

才能のある人が評価される世の中になってほしいです

7/3の梅田タワレコのミニライブに行きたくなりました。

ところでこちらのブログを勝手に話題にしています。
http://bizarre-kyoto.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/gamera-museum.html?cid=84039434#comment-84039434

ご迷惑でしたら削除します。
取り急ぎご報告まで。

ジョーさん、atomさん。コメントありがとうございます!ブログ管理人です。
ジョーさん、RES遅くなり申し訳ありませんでした。おっしゃる通りとおもいます。型にはまらない、はまり切らないスケールを持った方だと思っていますし、出来れば現在の幸せ感のあるスタイルがもっともっと評価されればと願っています。
atomさん、お久しぶりです!引き続き川本さんを聴かれていたのですね(怪獣系も・・・)。ライブに行かれたら、感想など教えてください。ガメラ医師さんもお久しぶりで、楽しく拝見させて頂きました。今後ともよろしくお願いします!

こんにちは。
>「You-Tube」でさんざんリプレイした「アイラブユー」のプロモ映像が、メイキングともども高画質/大画面で観られるのも最高のプレゼントです。

あー、これを読んだら手に入れなくてはなりません…。

フェアリーチューンズ公式ガイドブックを読むと
「私って、こういう人なんです。知っておいてください」
というのがわずかに強迫観念さえ伴って感じられます。

Shiraさん、コメントありがとうございます!ブログ管理人です。
公式ガイドブック、久しぶりに読み返しましたがホント納得です。なぜここまで?の仰天エピソードてんこ盛り+「神曲」PVが入った奇跡の?DVD!ある意味最も濃い作品集かも知れませんよ!ぜひ楽しんでください!もう本当楽しい!
ところで「息抜きしようよ」は何度聞いても不思議な余韻のある曲に感じます。自分の潜在意識的な部分に引っかかるのかもしれません。

「息抜きしようよ」のギター、川本真琴のツアー音源で聞いた懐かしい音ですね…。

ギターの馬場嘉一さんはこのミキシングについてこう書いていました。

「そうなんです、こうしてほしかったんです」

http://www.realrox.com/kazuyoshi_baba/blog/index.php?e=302

ごめんなさい。「アイラブユー」の話でしたね。大変失礼しました。

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