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2010年12月18日 (土)

「CYCLO TOURIST 旅と自転車 vol.1」 ランドナー復権の足音?

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ぶらりと入った本屋さんで見つけました。「CYCLO TOURIST 旅と自転車 vol.1」(グラフィック社)です。最近よくあるランドナー特集の単発ものとおもったら創刊号ということで、価格は1500円と高めですし次号は来年の5月予定とのんびりペースですが、続いてほしいですね。

 

 

名の通り「自転車と旅」がテーマということですが、「旅自転車≒ランドナー」と位置付けているようですので、その入り口としての創刊号ランドナー特集ということのようですし、今後もランドナー(とその周辺のスタイル)が主体の展開だとおもいます。ランドナー初心者の若い方から、やっぱり自転車はこれだよね、といううるさ型の年配のランドナー世代まで、それぞれの知識経験レベルで楽しめる良くまとまった構成になっていて、前述の通り最近見かけだしたこの手の本の中でもバランスが良い感じだとおもいます。買った理由もそのあたりかな。他の本はもうひとつ心に響かなかったのでね。

 
 

若き日に「ニューサイクリング」誌の記事などでお名前を伺った「伝説の」鳥山新一博士のロングインタビューや、東叡社のかなり詳しい社歴など、昔でも十分に得られなかった貴重な情報記事が満載でまず楽しめますし、ランドナーという自転車ジャンルとそのスタイルについても、さまざまな視点からのこだわり記事があり、あらためてかなりお勉強になりますね。

  
 

欲を言えば、もう一歩、ランドナーのこれからの姿というか、進化の可能性など未来を見せていただけたらとおもいました。現行のパーツを使った製作例はあって、それはそれで良くまとまっているのですがね。ただその作例もスタイルと機能は十分にランドナー「的」ではありますが、「趣味性」とか「新しさ」となるとどうかなあ。もっとも懐かしくて風情はあるが性能はどうなの?というようなビンテージパーツを今時無理やり集めて組み立てて、懐古趣味に浸るだけでは自転車文化としての先はないでしょうし、読者サイドとしてもそれなら昔のクルマの貴重な写真を見せてもらうほうが楽しいでしょうね。でもそれだけでは結局ランドナーという概念はごく一部のマニアのものから脱皮出来ないでしょうし、未来を提示出来なければ真に復権することはないでしょう。

 
 

記事の端々に、「輪行大好き」と「マッドガードフェチ」な印象が散見されてほほえましいのですが、かつて輪行車の雄「ALPS クイックエース」でランドナーライフを楽しんだ世代としては、決して当時のランドナーの機能や構造、性能が、十分満足できるものであったとは考えていませんし、今のロードバイクやMTB、クロスバイクや高級フォールディングバイクに比べても決してほめられたものではないとおもっています。だからこそ駆逐されてしまったのであり、だからこそ昨今の「復活」はビンテージパーツなど「大人の趣味性」にたよる部分が大きいのでしょうね。

  
 

雑誌編集としてはもちろん「大人の趣味性」に絞り込んでビンテージなネタで押していただいても結構なのですが、でも執筆サイドがランドナーという素晴らしい概念をもう一度広めて育てるぞ!という気概をもしもお持ちでしたら、ランドナーの未来像構築にぜひ挑戦していただきたいところです。たとえば全体のスタイルや雰囲気はホリゾンタル+クロモリ+特殊工作満載でヘリティジをキープしながら、電動シフトとかナビゲーションとかカセット式の前後バッグとか、機能とインターフェースは最新技術を惜しげもなく投入する、なんて言う感じのドリームマシンを、ぜひぜひ見てみたいとリクエストさせていただきましょう!

  
 

次号の特集は「峠」だそうです。昔の人にはイメージですけど、今の方にはランドナーである必然性はないかもしれませんね。でも、新しい視点に乞うご期待です。

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