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2010年6月 4日 (金)

「東宝特撮映画DVDコレクション」第18弾 「怪獣総進撃」 思い出のゴジラは特盛りお子様ランチ!

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1970年ごろとおもっていたのですが、1968年ですから小4のときに観たのかな。前年の「ゴジラの息子」に続いて、父に連れて行ってもらった思い出のゴジラ映画シリーズですね。併映が「海底軍艦」だったことも、思い出深く感じている一因でしょうか。

    
  

当時買ってもらった少年誌の付録のマンガも記憶にあります(ただ、「科学学習」なのか、「冒険王」あたりなのか覚えていない・・・)。東宝怪獣映画20作記念の超大作。「怪獣総進撃」というタイトルも秀逸でしたし、子供心にも11大怪獣総出演、というのはインパクトありました。宇宙人だの宇宙怪獣だのと地球防衛軍の勇士の戦い。ゴジラをはじめとする地球の(!)怪獣たちが、力を合わせて(!)敵と戦う心意気(?)。まあ、当時風に言えば、良い子がみんな大好物の「お子様ランチ」みたいな映画、というところでしょうか。

   
    

ところがね、「観に行ったぞ!」以上のはっきりとした記憶や印象がないんです、この映画。40年も昔で、子供の頃の話だからね、といってしまえばそれまでなんですがね。例えば、「怪獣総進撃」といえば、といえるほど有名な宇宙艇「ムーンライトSY-3号」について、以前レンタル流れのVHSを買って観直したときまでまったく忘れていましたし、映画のディテールもほとんど同様に覚えていませんでした・・・今回のディアゴスティーニDVDで、ようやく細部まで確認できた次第です。おはずかしい・・・

   
    

で、改めての印象ですけどね。ビミョーな感じですね、正直。やはりどちらかといえばお子様向けだということを確認した、といえるかな。筋書きや仕立ては、一見大人が見てもOKな設定のようにも感じるのですが、ストーリー展開や演出に、もう一つ深みがないような。サスペンス仕立てのようでそれほどでもないし、軍事作戦的リアリズムもSF的理論武装も十分とはいえません。主人公たちのピンチなシーンも、それほどこじれるわけでもなくいつの間にか解決してゆく感じで、最期はハッピーエンドでめでたしめでたし。子供のときは良かったかもしれませんが、あのときの父よりも歳をとってしまった今の自分には少々つらいものがありますね。

  
  

ツッコミはいろいろ入れられるでしょうが、とりあえず、あの月面作業用の黄色い宇宙服、特にヘルメットは何とかならなかったのかな、とおもいます。東宝特撮モノの弱点は、こういう小物のデザインとクオリティが低いものが多いことだとおもいます。子供向けとしても残念ですね。あとは「バラン」の扱いで、時々遠景にちょこっと人形が写るだけでは、「11大怪獣」というにはいかがなものか、とおもいます。あまりツッコミばかりでは本来の評価とずれるのでこれくらいにしますが、例えば「モスラ」や「ラドン」では同程度のアラがあっても取り上げようとはおもわないわけで、こういうところが全体印象のいまいち感からくるのかな・・・

  
  

まあ、いろいろ書きましたが、あくまでもアラフィー親父が今の目で見たうえでのボヤキでしてね。当時の水準では、まずまずのレベルだったのでしょう。なにより自分が小学生のときには、少なくとも11大怪獣そろい踏みで宇宙怪獣と戦う壮大な設定に、非常に強く心をうばわれたものでしたし、「ゴジラを観に行ったぞ!」というレベルでは少なくとも、自分の人生のなかでもエポックな一本に違いありませんのでね。自分史を語るには外せません。

  
 
 

そして、おそらく円谷・本多・伊福部ラインでの総決算的な映画としても東宝特撮史に残るべき映画であることも、また間違いないのだとおもいますし、十分にその価値はあると改めておもった「大作映画」でありました。

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