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2010年3月 6日 (土)

「キングコング(1933)」 今観ても本当にたいしたもんだ!

100306kk大分前に入手した「元祖怪獣映画」、改めて「不朽の名作」と再確認したわけですが。それどころかね、今観てもまったく現代の作品に見劣りしない、見事なまでの完成度を持っていたんですね!凄いわ!

  
  
  
  
   

古い映画ですので、子供の頃から何度かTVで見ているはずで、いくつかのシーンはボンヤリ記憶にありましたし、70年代のリメイク版も観た記憶があります。ただ、傑作の誉れ高い2005年のリメイク版は観てません。長すぎるのが理由の食わず嫌いですが・・・むしろキングコングといえば子供の頃のアニメ版(うっほ~うほうほうっほっほのあれ)の方が自分的にはおなじみ。あ、「キングコング対ゴジラ」なんてのも観てますね。

  

キャラクター的にはおなじみですが、今回じっくり見直すとね、本当に素晴らしい映画なんですね。東宝特撮風に言えば、「本編」も「特撮」もどちらも素晴らしい。もちろん最近の、やたらこねくり回したCGてんこ盛りSF映画等に比べればシンプルなもんですが、とはいえ1933年の映画の技術で、これだけ見事な作品が作りえたという事実だけでも驚愕ものです!

  
  

本編では、当時の世界大恐慌を背景にした社会性十分の設定がまず見事ですし、演出も実にテンポ良くスピーディで、しかもシンプルなりに人間もディテールまで良く描かれていて、ここだけ観ていても飽きる事がありません。また、スカルアイランドの原住民の風俗描写等も、白黒画面に助けられているとはいえ相当リアルな美術と演出です。さすがの東宝本多演出もリアルさではこの域に達していないとおもいます(まあ、路線は違いますがね)。

 

さらに、肝心の特撮の出来は本当に素晴らしい!コングも恐竜も、まず造形が素晴らしいですし、動きも不思議なくらい滑らかでスピーディでリアル。ストップモーションアニメの表現としては、もうすでに完成の域に達していると言って良いのではないかとおもいます。特に感心するのが、動物は確かにこのような仕草をするよな、というあたりの作りこみですね。たとえばコングがティラノサウルスを倒した後、相手のあごをいじって絶命したかを確認するあたり、野生的な用心深さが良く表現されており、しっかりと動物の生態を観察している事が伝わってきます。

  

また、コングの表情もとても豊かで、最後にエンパイアビルから落ちる前の顔などは人間的な哀愁さえも感じられます。ある意味アメリカ映画っぽくない、モンスターへの感情移入がむしろ新鮮な感じさえうけました。合成も非常に見事で、ミニチュアワークを含め、その辺のアラでしらけてしまう事が今の目で見てもほとんどありません。むしろそういう点も感心して見てしまいます。

  
  

当時の映画は現代ほどレイト設定が厳しくなかったのか、今観ると残虐な表現も結構ありますが、決してグロテスクには陥っていません。それどころか、品格すら感じるところです。巨匠ウィリス・オブライエンの手になる特撮技術は、もちろんハリーハウゼンや円谷英二をはじめ、多くの素晴らしい後継者を生み、今日の高度な映像技術全盛時代へとつながってゆくのですが、この映画への正しい評価は、それさえも一つの要素と言えるくらいの、一本の映画としての素晴らしい完成度にこそ与えられるべきではないかとおもいます。

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