“50代の落書き”「フィフティズ・グラフィティ」のコンセプト

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2009年6月21日 (日)

「シャーロック・ホームズ」と「シァーロク・ホウムズ」(読まないほうがよいですよ・・・)

090621sh2ふつう、「シャーロック・ホームズ」って言いますよね。ところが角川文庫版は「シァーロク・ホウムズ」という名前ででてました。自分的には、角川版のほうが先におなじみになっていたようなんですね。

 

ところでこの話、まわりくどいだけで皆さんのお役には何ひとつたちませんので、あらかじめ、読まないほうがよいですよと言っておきます・・・

本当にどーでもいい話です!

たとえ読んでしまっても、うらみっこなしですよ!!!

  
   
  
  
  

小学校時代に読んだ児童文学版「まだらのひも」や「ルパン対ホームズ」などをのぞけば、本格的にホームズものを読み始めたのは中学時代でした。手元にある当時買い集めた文庫版の「聖典」をみると、一番古いとおもわれるのが昭和47年(1972年)11月、第33刷の長編第一作「緋色の研究」(新潮文庫版)です。つづいて、第2短編集の「シァーロク・ホウムズの回想」(角川文庫版)の昭和48年(1973年)となります。それ以外は昭和49年版以降の入手です。以上が、巻末の発行時期からわかります。

  

さて、現在所有の第1短編集、新潮版「シャーロック・ホームズの冒険」は昭和58年版(1983年)、です。角川版の「生還」にあたる新潮版第3短編集「シャーロック・ホーム ズの帰還」も同様です。で、なぜかその角川版「シァーロク・ホウムズの生還」ももっていて、それはなぜか昭和60年版(1985年)で、しかも古本(220円のエンピツ書きあり)です。つまり、「生還」は、かなりあとにわざわざ買い足しているわけですね。  

 

090621sh1 ところが一方、中学時代のかすかな記憶では角川文庫版の「シァーロク・ホウムズの冒険」と「シァーロク・ホウムズの生還」の両方か少なくともいずれかを、一番最初(つまり、昭和47年ごろ)に「新品で」買って読んでいる気がするわけです。つまり記憶の中では角川版「冒険」と「生還」は、最初に読んだホームズ本のはず。なのに現在手元にはかなりあとに買ったとおもわれる新潮版「冒険」と、角川版とはいえ妙に新しい、しかも古本の「生還」しかない!

  

こう考えると、実はこの最初の角川版の2冊は、どうもはるか昔に紛失したのではないかという気がしてきたのですが(!)その紛失した記憶がない(!!!)。これがこの「今回の事件」のもっとも重要な原因なのだよ「ウォトスン(ワトスンの角川式表記)」!


  

紛失したらしいとどうして思い出したかというと、かすかに記憶に残っていたある短編のエンディングの文章からなんです。

 

090621sh4 角川版「生還」(新潮版では「帰還」)に収められている「スリー・クォーターの失踪」(新潮版では「スリー・コータの失踪」。編集の都合で「シャーロック・ホームズの叡智」いう短編集に掲載)の訳文が、本当に個人的な趣味趣向ではあるのですが、「先に読んだ」角川の鈴木幸夫さんの訳の方が「あとに読んだ」新潮の延原謙さんのものより好きだったという強い記憶がありました。


  

現在手持ちの角川「生還」と新潮「帰還(叡智)」の発効日では新潮版のほうが古いです、しかも中途半端に。しかし先ほどの記憶では、角川版をかなり先に読んでいなければ矛盾がおきます。なのに角川版のほうがずっと新しく、しかも話は新潮版と重複するのにわざわざ古本を買ってまで角川版を手に入れている。これがこの事件のカギのようです!


それをもとに推理を組み立てると、こんな感じになるとおもいます(なんのこっちゃ!)。

 

まず犯人(だれのことじゃ!)は、昭和47年(中2くらい)ごろからシャーロック・ホームズになぜか(ここの動機はいまだ不明・・・)興味をもち、角川文庫版短編集「冒険」「生還」を入手し読破。続いて新潮文庫版「緋色の研究」を読んだ後、再び角川にもどり「回想」を読んだとおもわれる(この「回想」は現在手元にあるもの)。この角川版へのこだわりの原因は、鈴木幸夫氏の訳文をすでにかなり気に入っていたためと考えられる。

 

 

090621sh3 ところが、角川版は上記短編集3冊しかホームズもののラインナップがなく、やむを得ず第4短編集「シャーロック・ホームズの最後のあいさつ」は、たまたま本屋にあった創元推理文庫版を入手。その後第5短編集の「シャーロック・ホームズの事件簿」を始め、「叡智」「四つの署名」「バスカヴィル家の犬」「恐怖の谷」は、すべて新潮文庫版に絞りつぎつぎに手に入れ、これにてすべての「聖典」を読破した。

   

その後、おそらく大学時代か入社したてのころに角川版「冒険」「生還」を紛失。補填のためとりあえず新潮版「冒険」「帰還」を昭和58年(1983年)以降に買い足したのだが、延原さんの文体になじめず、その後改めて角川版「生還」を入手。昭和60年版(1985年)を古本で買っていることから、85年以降角川版は新品での入手は困難になったと推察。現在は絶版の模様。

尚、動機は不明だが「回想」の新潮版「シャーロック・ホームズの思い出」についても、この頃入手しその後紛失したと思われる(現在手元にない)。理由は、 第1話、角川版での「シルヴァ・ブレイズ失踪事件」の新潮版「白銀号事件」について、タイトルと訳文の違いによる違和感をけっこうはっきり覚えているから である。おそらく、新潮版全巻をそろえたくなったとおもわれるが、そのわりには「最後のあいさつ」は買っていないはずで、こんなところにも犯人のいいかげんな性格が見え隠れしている・・・
尚、角川版「冒険」についてもおそらく探したとおもわれるが、Amazon.co.jpもない当時、結局入手できずに忘れてしまったと推察。

 

 

以上が、この「事件」(どこが?)の真相とおもわれます。犯人(だからだれが!)は若いうちから物忘れがひどく、持ち物の管理能力も欠如していたとおもわれます。そして今回の悲劇(だからどこがよ!)の最大の原因は、妙に訳文の好き嫌いにこだわった、中途半端な「オタク」的思考&行動によることは否定することはできません。

  
  
  
  
 

「ホウムズさん、まあこんなわけなんです。どうか貴方とこちらのお友だちの方の思慮ある御判断をお願いしたい」
ホウムズは博士の手を握りしめた。
「行こう、ウォトスン君」彼は言った。そして我々はこの悲しみに満ちた家から、冬の日の薄い陽ざしへと出たのである。
 (引用:「シァーロク・ホウムズの生還・スリー・クォーターの失踪(エンディング部抜粋)」角川文庫刊、鈴木幸夫訳 より)

・・・・・・だから言ったでしょ、おこっちゃだめだって・・・

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コメント

初めまして。
「ホームズ」「鈴木幸夫」を検索して、ひょっこり訪問いたしました。

(4年前の投稿に、コメントを付けるのに迷いはあるのですが)
「まわりくどいだけでお役には何ひとつたちません」と書かれた本文に倣い、こちらも同様の前提で、書くことにします。

冒頭に記した検索語ですが、鈴木幸夫氏翻訳の電子書籍(ホームズもの)を買おうと考え、下調べに使ったものです。

フィフティズ・グラフィティの作者さんが、電子書籍を読む習慣がなければ、役に立たない情報ですので、以降は無視してくださいませ。

結論から申しますと、「コナン・ドイル  著/鈴木幸夫  訳」のホームズものは

グーテンベルク21
http://www.gutenberg21.co.jp/
もしくは、楽天kobo
http://kobo.rakuten.co.jp/

で購入することができます。
その中で、鈴木幸夫氏の訳によるものは、次の4冊です。

・バスカーヴィル家の犬
 ※ 楽天koboでは、「バスカービル家の犬」という表記になっている。

・ホームズの冒険
・ホームズの回想
・ホームズの生還

電子化するときに主人公の表記を「シャーロック・ホームズ」に変えてしまったのでしょうか。
こちらのブログの記事が、私には大いに参考になりましたので、お礼(になるか わかりませんが)に記しておきます。

アップルティー様 ブログ管理人です。コメントありがとうございます!

古い記事をお読みいただき恐縮です。また、貴重な情報ありがとうございました。電子書籍は将来的にぜひと考えているのですが、現時点では手を出せてません。いずれ電子版ホームズ物の購入を考えるとき、恐らく鈴木幸夫氏翻訳版も探すでしょうから、今回の情報は本当にありがたく感じています。たとえ「ホウムズ」表記が「ホームズ」に変わっていても、味わい深い鈴木氏翻訳の根幹は揺らいでいないことを切に願います。

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